🎯 結論(先に要点)
行政書士試験の憲法は、5肢択一式5問(20点)と多肢選択式1問(8点)の28点です。令和6・7年度は、人権が判例の知識、統治が条文の知識を問う形で出題され、多肢選択式はどちらの年も最高裁大法廷が法律の規定を違憲とした判断の文章でした。人権は判例の「事案・争点・結論」を、統治は条文の文言と数字を、テキストで理解してから過去問で確かめるのが基本です。

どこまで勉強すればいいですか?

最近の問題を見ると、人権は判例、統治は条文から出ています。
まず出題の形を知ってから、覚える範囲を決めましょう。
この記事でわかること
- 憲法28点の内訳(5肢択一式5問・多肢選択式1問、空欄1つ2点)
- 令和6・7年度の憲法6問のテーマ(試験問題から整理)
- 押さえておきたい判例(日付・テーマ・結論の一覧)
- 統治で問われる条文と数字
- テキスト→過去問→模試の進め方
憲法は、行政法や民法に比べると配点は小さい科目です。
それでも28点は、法令等科目の足切り(122点)と試験全体(180点)の両方に入る点数です。
この記事では、試験センターの公表資料と過去2年分の試験問題をもとに、憲法の勉強の範囲と進め方を整理します。
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行政書士試験は2回目、社会保険労務士試験は3回目で、どちらもフォーサイトの通信講座で合格しました。
監修者の経歴と受験の実体験はフリーターから行政書士になるまでの実話に書いています。
行政書士試験の憲法は28点|5肢択一式5問と多肢選択式1問

| 出題形式 | 問題数 | 配点 | 問題番号(令和7年度) |
|---|---|---|---|
| 5肢択一式 | 5問 | 20点(1問4点) | 問3〜問7 |
| 多肢選択式 | 1問 | 8点(空欄ア〜エ 1つ2点) | 問41 |
| 記述式 | なし | ― | ― |
| 合計 | 6問 | 28点 | ― |
憲法は300点のうち28点で、約9%にあたります(当サイト計算)。
記述式(3問)は行政法と民法から出題されるため、憲法は択一式だけで勉強を組めます。
多肢選択式は空欄1つにつき2点なので、4つのうちいくつかが分かれば得点になります。
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令和6・7年度の憲法6問のテーマ

| 問題 | 令和7年度 | 令和6年度 |
|---|---|---|
| 問3 | 法の下の平等(判例) | 人格権と夫婦同氏制(判例) |
| 問4 | 取材・報道の自由(判例) | 検索結果の削除(プライバシー・判例) |
| 問5 | 国会の召集(空欄補充) | 教育(判例) |
| 問6 | 内閣総理大臣 | 選挙制度の形成と国会の裁量(判例) |
| 問7 | 法令の形式 | 国会議員の地位・特権 |
| 問41(多肢選択式) | 優生保護法による不妊手術を違憲とした大法廷判決 | 婚外子の法定相続分を違憲とした大法廷決定 |
人権の問題は、ほとんどが「最高裁判所の判例に照らし」と書かれ、判例の知識を問う形でした。
統治は、国会の召集や内閣総理大臣、国会議員の特権など、条文に書かれている仕組みが問われています。
多肢選択式は、令和7年度が旧優生保護法の不妊手術の規定を違憲とした判決(最高裁大法廷 令和6年7月3日)、令和6年度が婚外子の相続分の規定を違憲とした決定(最高裁大法廷 平成25年9月4日)でした。
令和7年度の問題を1問ずつ見たいときは、行政書士試験の憲法|令和7年度の出題(人権2・統治3)と正解、統治で覚える数字の一覧で出題と正解をまとめています。
判例は「事案・争点・結論」をセットで押さえる
| 判例 | テーマ | 結論 |
|---|---|---|
| マクリーン事件(最大判昭和53年10月4日) | 外国人の人権・在留期間の更新 | 更新を認めなかった処分は違法ではない |
| 北方ジャーナル事件(最大判昭和61年6月11日) | 表現の自由・裁判所による事前差止め | 厳格で明確な要件のもとで例外的に許される |
| 津地鎮祭事件(最大判昭和52年7月13日) | 政教分離(目的効果基準) | 合憲 |
| 愛媛玉串料事件(最大判平成9年4月2日) | 政教分離(公金からの玉串料) | 違憲 |
| 小売市場事件(最大判昭和47年11月22日) | 職業選択の自由(積極目的の規制) | 合憲 |
| 薬事法距離制限事件(最大判昭和50年4月30日) | 職業選択の自由(薬局の距離制限) | 違憲 |
| 森林法共有林事件(最大判昭和62年4月22日) | 財産権(共有林の分割制限) | 違憲 |
| 尊属殺重罰規定事件(最大判昭和48年4月4日) | 法の下の平等 | 違憲 |
| 国籍法事件(最大判平成20年6月4日) | 法の下の平等(国籍取得の要件) | 違憲 |
| 婚外子相続分事件(最大決平成25年9月4日) | 法の下の平等(相続分) | 違憲(令和6年度 多肢選択式) |
| 夫婦同氏事件(最大判平成27年12月16日) | 夫婦同氏制 | 合憲(令和6年度 問3のテーマ) |
| 旧優生保護法事件(最大判令和6年7月3日) | 自己の意思に反して身体への侵襲を受けない自由 | 違憲(令和7年度 多肢選択式) |
判例は、結論(合憲・違憲)だけを覚えると、選択肢の言い回しを少し変えられたときに迷います。
「どんな事案で」「何が争われ」「どういう理由で結論が出たか」をセットで押さえると、初めて見る問い方にも対応しやすくなります。
多肢選択式は判決文の一部がそのまま出るので、重要な判例は判決文のキーワードにも目を通しておきましょう。
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統治は条文の文言と数字で問われる
| 項目 | 内容 | 根拠 |
|---|---|---|
| 衆議院議員の任期 | 4年(解散のときは期間満了前に終了) | 憲法45条 |
| 参議院議員の任期 | 6年(3年ごとに半数を改選) | 憲法46条 |
| 臨時会の召集 | いずれかの議院の総議員の4分の1以上の要求があれば、内閣は召集を決定しなければならない | 憲法53条 |
| 衆議院の解散後 | 解散の日から40日以内に総選挙、選挙の日から30日以内に国会を召集 | 憲法54条 |
| 内閣不信任の決議 | 10日以内に衆議院が解散されない限り、内閣は総辞職 | 憲法69条 |
| 憲法改正の発議 | 各議院の総議員の3分の2以上の賛成 | 憲法96条 |
| 議員定数 | 衆議院465人・参議院248人 | 公職選挙法4条 |
| 被選挙権 | 衆議院議員25歳以上・参議院議員30歳以上 | 公職選挙法10条 |
令和7年度は国会の召集(問5)と内閣総理大臣(問6)、令和6年度は国会議員の地位・特権(問7)が出題されました。
統治の問題は、条文の文言をそのまま覚えていれば正誤を判断できるものが多い分野です。
議員定数のように法律で決まっている数字は改正で変わることがあるので、試験の年の4月1日時点の条文で確認しましょう。
勉強の進め方|テキストで理解→過去問→模試

過去問だけで受かろうとして、テキストを読まないのはおすすめしません。
仕上げは、模試を本番のつもりで受けることです。
| 段階 | 憲法でやること |
|---|---|
| テキスト | 人権は判例の事案・争点・結論、統治は条文の仕組みを理解する |
| 過去問 | 5肢択一式で、判例の言い回しや条文の数字がどう問われるかを確かめる。間違えたらテキストに戻る |
| 判決文・条文 | 多肢選択式に備えて、重要な判例の判決文と統治の条文を読む |
| 模試 | 本番と同じ時間で、憲法にかける時間を確かめる |
憲法は、人権と統治で勉強のしかたが違います。
人権は判例を中心に、統治は条文を中心に、テキストで理解してから過去問で問われ方を確かめましょう。
試験全体での時間の使い方は 試験の時間配分 で説明しています。
🎬 動画で見る:行政書士は独学で受かる?配点300点の内訳
科目ごとの配点と、独学で気をつけたいことを図で説明しています(再生すると音声が流れます)。
当サイト運営者のYouTubeチャンネル「シカクのミカタ」の動画です(説明欄の記事リンクには広告を含みます)。
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憲法の勉強でよくある質問
A. 5肢択一式が5問(1問4点・20点)、多肢選択式が1問(8点)の合計28点で、300点の約9%です。記述式の出題はありません(令和7年度の合否判定基準と試験問題)。
A. いいえ。多肢選択式は空欄ア〜エが1つにつき2点なので、4つのうち一部が正解でも得点になります。
A. 令和7年度は法の下の平等、取材・報道の自由、国会の召集、内閣総理大臣、法令の形式と、多肢選択式で優生保護法の不妊手術についての大法廷判決が出題されました。令和6年度は人格権と夫婦同氏制、検索結果の削除、教育、選挙制度、国会議員の地位・特権と、多肢選択式で婚外子の相続分についての大法廷決定でした。
A. 裁判所ウェブサイトの「裁判例検索」で、最高裁判所の判決・決定の全文を読むことができます。試験問題の判例の文章も、ここで前後を確かめられます。
A. 条文に書かれている数字(任期・召集・不信任後の10日・改正の3分の2など)を優先します。議員定数のように公職選挙法で決まっている数字は、改正で変わることがあるので最新の条文で確認してください。
A. おすすめしません。28点は法令等科目の足切り(122点)にも試験全体(180点)にも含まれます。人権は判例、統治は条文と、勉強の対象がはっきりしている科目です。
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📚 この記事の出典(一次資料)
- 行政書士試験研究センター「令和7年度行政書士試験合否判定基準」
- 令和7年度行政書士試験問題・令和6年度行政書士試験問題
- e-Gov法令検索「日本国憲法」・「公職選挙法」
- 裁判所ウェブサイト「裁判例検索」
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まとめ|人権は判例、統治は条文で28点を積み上げる
行政書士試験の憲法は、5肢択一式5問と多肢選択式1問の28点です。
令和6・7年度は、人権が判例、統治が条文から問われ、多肢選択式はどちらも大法廷の違憲判断の文章でした。
テキストで理解し、過去問で問われ方を確かめ、重要な判例は判決文まで目を通しておきましょう。
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