🎯 結論(先に要点)
行政書士試験の過去問は、行政書士試験研究センターの公式サイトで無料ダウンロードできます。
公開されているのは令和2〜7年度の6年分で、試験問題はPDF、正解はウェブページです。
解説は付いていないので、3周して肢ごとの理由を言える状態を目標にします。

どこでダウンロードできますか?何年分を解けばいいですか?

この記事に年度別のリンクをまとめました。使い方と、古い年度を解くときの注意も説明します。
行政書士(2018年開業)。行政書士試験と社会保険労務士試験は、どちらもフォーサイトの通信講座で合格しました。過去問の入手先と試験の数字は、行政書士試験研究センターの公表資料で確認しています。
この記事でわかること
✅ 公式の過去問PDFの入手先(令和2〜7年度の年度別リンク)
✅ 公式の過去問でできること・できないこと
✅ 古い年度を解くときの注意(法改正・出題範囲の変更)
✅ 3周する解き方と、試験5週前からの予定
✅ 解説がほしいときの補い方
行政書士試験の対策は、過去問が中心になります。
本試験の問題は、公式サイトで無料公開されています。
この記事では、入手の手順と、点数につなげる使い方を整理します。
過去問は公式サイトで無料ダウンロードできる|令和2〜7年度の6年分
過去問を公開しているのは、試験を実施する行政書士試験研究センターです。
公式サイトの「過去の試験問題と正解」に、6年分が並んでいます。
会員登録や料金は必要ありません。

表1 年度別の試験問題と正解(公式サイトへのリンク)
| 年度 | 試験問題(PDF) | 正解 | 掲載されていない問題 |
|---|---|---|---|
| 令和7年度 | 令和7年度の試験問題 | 令和7年度の正解 | 問題1・58〜60 |
| 令和6年度 | 令和6年度の試験問題 | 令和6年度の正解 | 問題1・58〜60 |
| 令和5年度 | 令和5年度の試験問題 | 令和5年度の正解 | 問題1・6・56・58〜60 |
| 令和4年度 | 令和4年度の試験問題 | 令和4年度の正解 | 問題1・58〜60 |
| 令和3年度 | 令和3年度の試験問題 | 令和3年度の正解 | 問題1・7・58〜60 |
| 令和2年度 | 令和2年度の試験問題 | 令和2年度の正解 | 問題1・5・58〜60 |
一覧は、公式の過去の試験問題と正解のページにあります。
新しい年度の問題は、試験のあとに追加されます。
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公式の過去問でできること・できないこと
表2 公式の過去問の特徴
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 料金 | 無料(登録なし) |
| 形式 | 試験問題はPDF、正解はウェブページ |
| 年数 | 令和2〜7年度の6年分 |
| 解説 | なし(正解のみ) |
| 掲載されていない問題 | 各年度の一部(著作権の関係。表1のとおり) |
PDFなので、紙に印刷すれば本番と同じ形で解けます。
一方で、解説は付いていません。
なぜその肢が正しいのかは、自分でテキストや条文にあたって確かめます。
また、著作権の関係で、毎年いくつかの問題が掲載されていません。
文章理解にあたる問題58〜60は、どの年度も載っていません。
問題の転載には許諾が必要
試験問題の著作権は、行政書士試験研究センターにあります。
書籍やホームページへの登載には、同センターの許諾が必要とされています。
自分の学習のために解くのは問題ありません。
問題文をブログやSNSにそのまま載せるのは、避けてください。
この記事も、問題文は載せず、公式サイトへのリンクだけを置いています。
解く前に知っておく試験の形|60問・3時間・300点満点
過去問を解く前に、試験の形を確認しておきます。
形を知っておくと、どこで点を取るかの計画が立てやすくなります。

表3 出題形式と配点(令和7年度の合否判定基準)
| 科目 | 形式 | 出題数 | 満点 |
|---|---|---|---|
| 法令等 | 5肢択一式 | 40問 | 160点 |
| 法令等 | 多肢選択式 | 3問 | 24点 |
| 法令等 | 記述式 | 3問 | 60点 |
| 基礎知識 | 5肢択一式 | 14問 | 56点 |
| 合計 | 60問 | 300点 |
試験時間は、午後1時から午後4時までの3時間です。
合格するには、次の3つをすべて満たす必要があります。
- 法令等の得点が122点以上
- 基礎知識の得点が24点以上
- 試験全体の得点が180点以上
過去問を採点するときは、合計点だけでなく、この3つを分けて見ます。
基準の考え方は、行政書士試験の合格基準の解説にまとめています。
古い年度を解くときの注意|法改正と出題範囲の変更
過去問には、ひとつ落とし穴があります。
試験は、その年度の4月1日現在に施行されている法令で出題されます。
古い年度の正解が、今の法令では変わっていることがあるのです。
表4 年度ごとの注意点
| 年度 | 注意すること |
|---|---|
| 令和6・7年度 | 基礎知識が今の形になってからの問題。出題のバランスを知るのに最適 |
| 令和2〜5年度 | 基礎知識にあたる部分は、今と内容が一部ちがう(令和6年度から変更) |
| すべての年度 | その後に改正された法律の問題は、今の条文で正誤を確かめ直す |
基礎知識は令和6年度から内容が変わった
基礎知識の科目は、令和6年度の試験から今の内容になりました。
公式の「試験の概要」には、次の4つが挙げられています。
一般知識、行政書士法など業務に関連する諸法令、情報通信・個人情報保護、文章理解です。
令和5年度以前の問題を解くときは、この部分は参考として扱います。
行政書士法は2026年1月に改正された
行政書士法は、2026年(令和8年)1月1日に改正法が施行されました。
令和8年度の試験は、この改正後の条文が範囲になります。
過去問で行政書士法の問題を解くときは、今の条文で確かめ直してください。
変更点は、行政書士法改正2026の解説で条文ごとに説明しています。
過去問の使い方|3周して、周ごとに目的を変える
過去問は、1回解いて点数を出すだけでは力がつきません。
同じ問題を3周して、周ごとに目的を変えます。

1周目|時間を計らず、1肢ずつ理由を確かめる
1周目は、点数を気にしません。
5つの肢のそれぞれについて、正しい理由・誤りの理由を言えるかを確かめます。
言えなかった肢には、印をつけておきます。
正解の番号だけを覚えても、本番で形を変えられると解けません。
2周目|まちがえた問題と、あいまいだった肢だけ
2周目は、印をつけた問題だけを解き直します。
テキストや条文に戻って、理由を自分の言葉で書き出します。
ここがいちばん時間のかかる周です。
3周目|3時間通しで、解く順番と時間配分を決める
3周目は、本番と同じ3時間で、60問を通しで解きます。
できれば、本番と同じ午後1時に始めます。
どの科目から解くか、記述式に何分残すかを、ここで決めます。
時間の使い方は、行政書士試験の時間配分も参考にしてください。
記述式は、採点より「書くべき言葉」の確認
公式の正解には、記述式の正解例も載っています。
ただ、部分点のつけ方は公表されていません。
自分で細かく採点するより、正解例にある言葉が自分の答案に入っているかを見ます。
書き方の練習は、記述式の対策にまとめています。
試験5週前からの過去問スケジュール(2026年は11月8日が本試験)
令和8年度の試験は、2026年11月8日(日)です。
試験の5週前から過去問を回す場合の、ひとつの例を示します。
表5 試験5週前からの進め方(例)
| 時期(2026年の日付) | やること |
|---|---|
| 5週前(10月5日〜11日) | 令和7年度・6年度を1周目。肢ごとに理由を確かめる |
| 4週前(10月12日〜18日) | 令和5年度・4年度を1周目。法令等を優先する |
| 3週前(10月19日〜25日) | 令和3年度・2年度を1周目。基礎知識は参考として解く |
| 2週前(10月26日〜11月1日) | 2周目。印をつけた問題だけを解き直す |
| 最後の週(11月2日〜7日) | 3周目。令和7年度を3時間通しで解き、順番と時間配分を固める |
これは一例です。
学習の進み具合に合わせて、年度の数を減らしてもかまいません。
6年分を1周ずつ解くより、3年分を3周するほうが点数につながります。
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公式の過去問で足りないものを補う|解説・肢別・スキマ時間
公式の過去問は、本番の形を知るには最適です。
一方で、足りないものが3つあります。
表6 公式の過去問で足りないものと、補い方
| 足りないもの | 補い方 |
|---|---|
| 解説 | 市販の過去問集、通信講座の過去問教材 |
| 肢ごとの演習 | 一問一答形式の問題集・ドリル |
| スキマ時間の演習 | スマートフォンのアプリ、ウェブのドリル |
当サイトには、無料で使える行政書士 一問一答○×ドリルがあります。
通勤時間などに、肢ごとの正誤を確かめるのに使えます。
アプリを探している人は、過去問アプリの比較を見てください。
令和7年度の問題は、科目別の解説記事がある
当サイトでは、令和7年度の本試験問題を、科目ごとに解説しています。
公式のPDFを解いたあとの答え合わせに使ってください。
採点したあとは、合格点・足切り判定シミュレーターに点数を入れると、3つの基準を一度に確かめられます。
独学で過去問が進まないとき
解説のない過去問を、独学で回すのは時間がかかります。
理由を調べるのに、1問で30分かかることもあります。
直前期に時間が足りないと感じたら、解説つきの教材に切り替えるのもひとつの方法です。
独学の進め方は、行政書士の独学ガイドにまとめています。
年度別の合格率|解いた年度の難しさを知る
過去問の点数は、年度の難しさで変わります。
公式の公表資料から、6年分の結果を並べました。
表7 過去問が公開されている6年分の試験結果
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 令和7年度 | 50,163人 | 7,292人 | 14.54% |
| 令和6年度 | 47,785人 | 6,165人 | 12.90% |
| 令和5年度 | 46,991人 | 6,571人 | 13.98% |
| 令和4年度 | 47,850人 | 5,802人 | 12.13% |
| 令和3年度 | 47,870人 | 5,353人 | 11.18% |
| 令和2年度 | 41,681人 | 4,470人 | 10.72% |
合格率は、10.72%から14.54%の間で動いています。
合格基準は毎年同じ180点なので、年度によって点の取りやすさがちがいます。
合格率の低い年度で点数が伸びなくても、落ち込む必要はありません。
まちがえた肢の理由を確かめることに、時間を使ってください。
よくある質問
Q. 行政書士試験の過去問は、無料で手に入りますか?
A. 手に入ります。
行政書士試験研究センターの公式サイトで、令和2年度から令和7年度までの6年分の試験問題(PDF)と正解が公開されています。
Q. 公式の過去問に解説は付いていますか?
A. 付いていません。
公開されているのは、試験問題と正解です。解説がほしいときは、市販の過去問集や講座の教材を使います。
Q. 過去問は何年分を解けばいいですか?
A. まずは公式で公開されている6年分で十分です。
年数を増やすより、同じ問題を3周して、すべての肢の正誤の理由を言えるようにするほうが力がつきます。
Q. 古い年度の過去問は、そのまま解いて大丈夫ですか?
A. 法改正に注意が必要です。
試験は、その年度の4月1日現在の法令で出題されます。古い年度の正解が、今の法令では変わっていることがあります。
Q. 令和5年度以前の基礎知識の問題は、今も役に立ちますか?
A. 範囲が変わった部分があります。
基礎知識の科目は、令和6年度の試験から今の内容になりました。令和5年度以前は、出題の内容が一部ちがいます。
Q. 過去問をサイトやSNSに載せてもいいですか?
A. 載せるには許諾が必要です。
試験問題の著作権は行政書士試験研究センターにあり、書籍やホームページへの登載には同センターの許諾が必要とされています。
まとめ|公式の6年分を、3周する
✅ 過去問は、行政書士試験研究センターの公式サイトで無料公開(令和2〜7年度)
✅ 試験問題はPDF、正解はウェブページ。解説はない
✅ 古い年度は、法改正と基礎知識の変更(令和6年度〜)に注意
✅ 3周して、肢ごとの理由を言える状態にする
✅ 足りない解説は、問題集・ドリル・講座で補う
過去問は、手に入れることより、使い方で差がつきます。
まずは令和7年度の問題を1年分、印刷して解いてみてください。
参考資料(公式)
本記事のリンクと数字は、2026年10月5日に上記の公式資料で確認した内容です。

